第130回 ヨーロッパ音楽都市巡り モンテカルロ(モナコ) その1 歴史と街並み
モンテカルロは、南フランスからイタリアにかけての世界的に有名なリゾート地、コートダジュールあるモナコ公国の首都です。モナコ公国は、ヴァチカン市国に次いで、世界に2番目に小さな国ですが、物価が非常に高く、税金がかからない国としても知られています。

モナコ港
中世の13世紀に絶大なる力を誇っていたイタリアの海運立国ジェノヴァ共和国が現在のモナコを建設しました。スペインやフランスの支配を受けたのち、サルデーニャ王国に入りますが、イタリア統一の際、フランスへ譲渡されますが、その時に独立国家となります。その後はフランスの保護国となって繁栄していきます。

街並み
レニエ3世とハリウッド女優のグレース・ケリーの息子、アルベール2世が現在の大公ですが、有名なカジノは、パリ・オペラ座を作ったシャルル・ガルニエ(1825-1898)が作った宮殿で、建物自体が美術館のような美しさです。

カジノ内部
また、F-1レースのモナコグランプリは、モンテカルロ市内を走る市街地コースとして有名で、難コースとしても知られています。普段はレースのコースを普通に歩くことができ、ヘアピンカープは観光名所の1つとなっています。

F-1のヘアピンカーブ
歴代モナコ大公やグレース王妃が眠る大聖堂や岩山の上に建つ大公宮殿、海洋博物館や熱帯植物園も見逃せません。

大聖堂
なお、モンテカルロという名前はイタリア語で、カルロ(フランス語のシャルル、英語のチャールズ)の山という意味です。
執筆:上月 光
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