第125回 ヨーロッパ音楽都市巡り プラハ その2 プラハ城

第125回 ヨーロッパ音楽都市巡り プラハ その2 プラハ城

2022年10月25日(火)3:00 PM

 プラハのシンボルといえば、丘の上にそびえるプラハ城です。世界でもっとも古くて大きい城と言われています。9世紀の870年に築城され、1,000年以上に渡ってプラハの街を見守ってきました。1,000年間増改築が続いてきましたので、その当時当時の建築様式が使われて、城そのものが歴史となっています。

プラハ城ヴィート大聖堂



 最も重要で歴史も古いのが聖ヴィート大聖堂です。925年初期ロマネスク様式による教会が起源となりますが、現在の大聖堂は、1344年にゴシック様式によって建築が始められ、600年以上かかって、完成しました。素晴らしいステンドグラスを持っていますが、特に有名なのが、チェコが生んだ偉大なアーティスト、アルフォンソ・ミュシャ(1860-1939)によるものです。ちなみにミュシャという発音は、彼が活躍したのがパリなので、フランス語によるもので、チェコ語ではムハと発音します。私もミュシャのイラストやポスターは大好きです。また、ヴィート大聖堂内で次に有名なのが、聖ヤン・ネポムツキーの墓碑で、見事な銀細工には息を吞むほどです。

聖ヤン・ネポムツキーの墓碑



聖ヴィート大聖堂内のヴァーツラフ礼拝堂には見事はパイプオルガンもあります。

荘厳なパイプオルガン



聖ヴィート大聖堂と並んで重要なものが聖イジー教会です。10世紀にロマネスク様式で建てられたもっとも古い建築物です。

聖イジー教会



17世紀にバロック建築によるファザードが加わりましたが、教会内部はロマネスク様式よるものです。

イジー教会の祭壇



最後に黄金の小径をご紹介しましょう。ここはもともとプラハ城の使用人や職人たちが住んでいたところで、中世の街並みが残るメルヘンチックな空間となっています。プラハ出身の文豪フランツ・カフカが住んでいた家がハイライトです。

黄金の小径 左の青色の家がカフカの家



執筆:上月 光

 



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