真夏の第九練習会 8月26日リハーサル(オケ合わせ)レビュー

真夏の第九練習会 8月26日リハーサル(オケ合わせ)レビュー

2022年08月27日(土)12:32 PM

真夏の第九練習会 2022年8月26日
8/26リハーサル(オケ合わせ)

 

 昨日のオケ合わせ、お疲れさまでした。いつもと違う環境、初めてのオーケストラとの合わせ、エキストラの方々のヘルプ等、いろいろ戸惑うこともあったことでしょう。まず全体的には声のヴォリュームが足りません。もっともっと遠慮せず声を出してOKです。もっと積極的に子音を立てて発声することも大切です。本番のコンサートホールはもっともっと巨大な空間ですので、1人1人の100%のトライが大切です。最後の練習会(22日)は本当に良かったので、皆さん自信を持って、本番に臨んで下さい。私は皆さんを信じていますし、皆さんもご自分を信じてください。

 

 昨日の動画を見て、マエストロのテンポ感、注意点を再確認しておいて下さい。幾つか大切な点を列記しておきます。

 

*321小節からの2分音符のスタッカートは、しっかりと切って行きます。最後330小節の全音符フェルマータのGott!はかなり長いですので、vorのあとで深いブレスをした上で、あまり勢いよく出過ぎず、音を保ちましょう。特にソプラノは高いアクートのAの音なので頑張って下さい。

 

*331小節からの男声合唱のマーチですが、マエストロは昨日のテンポです。おそらく経験したことのないような速さだと思いますが、昨日で慣れたことでしょう。あまり速さを意識しすぎると前へつんのめって、テンポが走りすぎてしまいますので、しっかりマエストロを見て、テンポを守って歌い切りましょう。

 

*543小節(練習番号M)ですが、私が繰り返し言っていたようにマエストロはsfをかなり強調したいようです。再度sfの場所を確認して、強くアクセントをお願いします。

 

*592小節からの男声合唱のSeid um shulungenですが、596小節のShulungenも598小節のOnemも2分音符のスタッカートで切りますが、Shulunを十分に当ててからspのようなディミニエンドでgenは引いて下さい。次のOnenも同じように引いて歌って下さい。
同様に618小節のWohnenも同様です。
全パートの631小節のNiederも、634小節のOnenも同じように当てて、引きます。ただし、ここはpとppです。
同じように全パートの745小節からのBrüderもBrüを強く当てて、derは引いて下さい。
748小節のBrüderも一緒です。747小節のオーケストラと同じように。

 

*607小節アウフタクトからの各パートDieのsfもアルト、ソプラノ&バス、テノールの順に各パートのsfを十分に。同じように622小節からのバス、アルト&テノール、ソプラノの順番に出てくる各パートのmußのsfも強調して下さい。

 

*ソプラノの603小節頭のffのSeid、アクートのGで難しいですが、昨日はまったくダメでした。細心の注意を払ってジャストのGの音を狙って下さい。しゃくり上げたり、少し遅れたりは厳禁とします!! 同様に650小節のüberも最新の注意を払ってジャストに。こちらはさらにppですので難易度はかなり上がります。どうしても遅れがちになるので、少し手前から息を流してジャストにお願いします。

 

*全パート806小節からのAlle MenschenですがPoco Adagioの手前で少しrit.する人がいますの、インテンポのままPoco AdagioのMenに突入して、そこから遅くなります。さらにソプラノ、812小節の3連符、この曲の最大の山場です。美しい3連符をお願いします。

 

*916小節からのMaestoso、テンポがあまり遅くなりません。マエストロがキッチリ3拍子で振りますので、それに合わせて歌いましょう。

 

*全パート、フィナーレ920小節のfunkenは、funもkenも同じようにアクセントを付けて強くffで歌って下さい。

 

最後に昨日の練習前に言いましたが、楽譜の版、出版社によって違うところがあるアルトの2か所の楽譜の確認です。
*フーガの677小節Heiligの場所ですが、頭の2分音符でHei、次の2分音符でligと均等にします。一部の版でligが最後の4分音符にのものがあります。
*もう1つ758小節einですが、ナチュラル(♮)が有効で、Cis(ドのシャープ)ではなくC(ド)です。


それではいろいろと申し上げましたが、素晴らしい演奏会にするために1人1人の最大限の集中力と注意と積極性が大切です。合唱団員全員が観客席から観られているという自覚を持って下さい。特に明日は1楽章冒頭から板付きになりますので、今日は十分に休息、睡眠を取って頂き、明朝は元気な顔でホールにいらっしゃって下さい!


上月 光



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