真夏の第九練習会 第2回 レビュー
真夏の第九練習会
第2回
<上月先生からのレビュー>
各パートの音取りなどをする時間はありませんので、限られた時間の中でディナミークやテンポをやドイツ語の発音に注意をしながら全体の音楽作りをしていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
まず最初に練習番号D(257小節~264小節)の発音、歌い方を重点的にやりました。まず、譜面にはアルト、テノール、バスしかありませんが、ソプラノもアルトのパートを一緒に歌いましょう。次にドイツ語の発音ですが、単語の頭に子音が2つ以上重なっている場合、例えば”streng”などは子音を手前から用意して、母音が遅れないように気を付けてください。”geteilt”や”weilt”などの語尾の“l”がほとんど聞こえず、ゲタイト、ヴァイトなどと聞こえます。正しく“l”を入れて発音して下さい。歌い方ですが、8分音符の処理、全パートDから2小節目3小節目の2拍目の裏の8分音符が大切です。キチンと発音し直しましょう。たとえばDから2小節目の”binden”など、2拍目表で”デン“と発音してしまうのではなく、2拍目裏で”エン”と言い直すことが必要です。“r”は基本的には巻き舌です。特に子音と連続している場合には正しく巻き舌を使うことによって、正しいドイツ語となります。
これらはすべて曲全体を通じて大切なことですので、もう1度譜面を良く読み直して正しく歌って行きましょう。
全編を通じて度々出てくる重要な単語、例えばBrüder(兄弟の複数)、Welt(世界)、Freude(喜び)等の重要な言葉は、基本的にアクセントを付けて発音しましょう。
ディナミークに関しては、基本的に譜面に書いてある通りに歌いますpやpp、fやff、クレッシェンドやデクレッシェンド、どれもキチンと歌いましょう。特に度々でてくるsf(スフォルツァンド)は重要です。
654小節からの2重フーガ、第1主題、第2主題を意識して、どこのパートがどの主題を歌っているかを理解していることが大切です。
このあたりで時間がなくなってしまいましたので、フーガの後の練習番号Rから重点的にやっていこうと思います。
動画で細かく指示しているところも再度確認をお願い致します。
上月光
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