第110回 ヨーロッパ音楽都市巡り バッハ巡礼その4 アルンシュタット~ミュールハウゼン、ドルンハイム

第110回 ヨーロッパ音楽都市巡り バッハ巡礼その4 アルンシュタット~ミュールハウゼン、ドルンハイム

2022年06月28日(火)11:30 AM

 1703年再び地元の中部ドイツに戻ってきた18歳のバッハは、半年間、ヴァイマールのエルンスト公の宮廷楽団でヴァイオリンやオルガンを担当していました。同年6月にアルンシュタットに出来た新しい教会のパイプオルガンの試験鑑定を行った際に素晴らしい演奏を聞かせ、18歳の若さでその教会の初代オルガニストとして雇われたのです。

アルンシュタットのバッハ教会



聖歌隊の指導も行っていましたが、当時としては斬新な和声や技法であまり評判は良くなかったようです。また、ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707)の素晴らしい演奏を聴くためにリューベック旅行しましたが、なかなか帰って来ず、教会とも上手く行っていなかったようです。

バッハ教会のパイプオルガン



 しかし、この教会は1935年に正式にヨハン・セバスティアン・バッハ教会と名付けられました。

バッハ教会前の若きバッハ像



 同じテューリンゲン地方のミュールハウゼンのブラジウス教会から呼ばれ1707年から1年間だけオルガニストを務めました。また、1707年10月17日にはアルンシュタット郊外のドルンハイムの聖バルトロメ教会で、マリア・バルバラと結婚式を挙げ、彼女とは7人の子供を授かり、そのうち2人が立派な音楽家となりました。

ドルンハイムの聖バルトロメ教会

聖バルトロメ教会のパイプオルガン

聖バルトロメ教会前のバッハ像


一体、ドイツ中部にバッハの銅像、いくつあるのでしょうか。。。

執筆:上月 光



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