第一生命モツレク2月12日練習会レヴュー
初のマエストロ稽古、皆さん如何でしたか?
Domine Jesu以降の後半を集中的にやりました。
基本的には動画をきちんと見て頂ければよいのですが、主な個所を列記しておきますので各自ご確認下さい。動画を見る時間が無い方は、下記チェック項目を良く読んでおいてください。
Lacrimosaまでの前半は、マエストロの意向と詳細を再確認しておきますので、オケリハ前の最後の練習(2月21日)でやりましょう。
発声練習
Domine Jesu
*冒頭2小節のDomine Jesuはレガートになりすぎず、pでもややマルカートに。
*2小節最後のRexの前でハッキリとブレスします。さらにRexと3小節頭のGloriaもフレーズを切って言い直す。
*ソプラノとアルトの4小節2拍目のliのスラーはクレッシェンド。さらに5小節は1拍目のanimasのaと2拍目のomniumのoにアクセント。
*アルトとバスの5小節1拍目のanimasのaと3拍目のfideliumのdeにアクセント。
*全パート、21小節からの跳躍音程によるna ab sorbeat eas tartarus, ne cadant obscurumは、sorbeatのsor、tartarusのtar、cadantのcaにアクセント。つまり、全パート1拍目と3拍目にアクセントなのですが、7度下降音型の下なので、注意が必要です。
*25小節~26小節の上3パートのne ab sorbeat~は、あまり声を出し過ぎないで、27小節のスが加bわってからのfに備えます。
*29小節からのソプラノから引き継いでいくne cadantは、レガートでなくマルカートに。
*上3声31小節の前でハッキリとフレーズを変えます。
44小節からのフーガ
*全パート、Quam olim Abrahae promisistiは、AbrahaeのAとpromisistiのsiにアクセントをつけて歌いましょう。Abrahaeの後半のbrahaeやsistiの後半のstiを、アクセントと同じように押して歌わないように注意しましょう。
*51小節~52小節のソプラノとアルトはmpから2小節かけて長いディミヌエンドをかけてpへ。そこへ53小節のテノールのquam olim Abrahaeがmfで出てきます。
*61小節のソプラノ、quam olimでクレッシェンドして、AbrahaeのAへアクセント。下3声も遅れて同じように歌います。さらに63小節~64小節も同じです。
*65小節ソプラノの1拍目の4分休符をやや長く、下3声2拍目のstiに合わさず、やや遅れてet seminiをmeno mossoで67小節1拍目のjusまで、ややゆっくりと歌います。下3声も同じようにmeno mossoで。
67小節2拍目のet seminiはa tempoで2拍前の同じ速さに戻ります。
*67小節のソプラノ、seの2分音符と4分音符をタイで3拍延ばすところは、3拍目の4分音符をやや押して言い直して次のminiとのフレーズを意識しましょう。次のejusのタイも同じように歌いましょう。
*全パート、71小節からのQuam olim Abrahae promisistiですが、AbrahaeのAとpromisistiのsiにアクセント、そのあとのbrahaeとstiは、ややフレーズをディミヌエンドで引き気味に歌いますが、意識しすぎるとややおかしい感じになるので、それぞれAとsiにアクセントをつけて自然に引くように。
*フィナーレですが、75小節2拍目のet seminiのetから少し弱くして、そのまま最後まで行きます。リタルダンドは最後の最後で少しだけ遅くなります。
*フィナーレ4小節のテノールの♮のHの音がやや低いです。特に77小節のテノールのソロの部分は大注意です。
Hostias
*テンポは、♪=132とご案内しましたが、少し遅く♪=128で。
*23小節からのhostias、27小節からのtibi、31小節からのlaudisはそれぞれf(フォルテ)で当たてから弾きます。
*30小節のDomineのneは短く。4分音符を8分音符くらいで。
*39小節からの44小節までのソプラノは少し抑えてうたいましょう。アルトとテノールをよく聞いてハーモニーを感じる必要があります。40小節3拍目裏からのアルトとテノールのmemoriamのmeをハッキリと。43小節から全パートディミヌエンドで。最後のmusは短めに。sが残らないように。
*46小節から49小節のソプラノの半音上昇音型はpの中でクレッシェンド。
*フィナーレはインテンポで遅くしません。
*50小節~51小節のアルト、付点2分音符から4分音符へのタイのiですが、タイの先の50小節の4分音符は少し押して言い直します。
55小節からのフーガ
*基本的にはDomine Jesuのフーガと同じ
*67小節から68小節、上3声は少し抑えて69小節のバスが入ってから全パートでクレッシェンド。
*アルトの71小節4拍目裏の16分音符のAとGは大切な音なので、マルカートではっきりと。
*76小節からはmeno mossoで、dolceに歌い、77小節頭のseminiのseのsの子音を立ててはっきりと歌います。そして、78小節からa tempo。
*80小節と81小節は、はっきりとフレーズを変えて、さらに81小節頭のseminiのseはsの子音を立てて。
*85小節のquam olimの上3声は、ややスタッカート気味に。87小節頭のseminiのseのsの子音を立てましょう。
Sanctus
*マエストロはゆっくりの4つで振ります。
*全パート8小節の2拍目と3拍目のあとでブレス。
*全パート9小節1つめのgloriaのあとでブレス、3拍目から11小節頭のtuaまでノンブレスで切らない。
11小節からのallegroのフーガ
*全パート、全小節共通で、Osannaは、sanにアクセント
*8分音符のメリスマの速いパッセージは急いで流れないで、慌てずに1つずつの音を確実。
*最後の38小節sisの最後のsは短く切ります。
Agnus Dei
*冒頭2小節から9小節まで、mfから始まってpoco a poco cresc.でだんだん大きくして行きます。17小節からの同じフレーズも同じように少しずつ大きくして行きましょう。34小節からの同じフレーズも同じようにpoco a poco cresc.ですが、前の2回よりも少し大きく。
*46小節のソプラノの1拍目の4分休符は長く、Grand pause。
Lux aeterna
*ソプラノ、23小節からの3回のaeternaは、aeterでクレッシェンドしていき、1番高い音(1回目A、2回目F)からnamに向けてデクレッシェンドして、フレーズを切ります。3回目はDで終わるのでデクレッシェンドはありません。
*28小節eisのあと、大きく切ります。そして、29小節後半のluceat eisをリタルダンドします。以前は、インテンポと言いましたので、訂正させてください。
*フィナーレのAdagioは、8つで振りますが、quiaの付点4分音符と8分音符が揃っていませんので、他のパートと合わせて歌いましょう。
くれぐれもコロナに罹らずに、もちろん風邪などにも注意してお過ごしください。
森下文化のことや第一生命ホールでや本番の諸注意等は、改めてまとめて連絡させて頂きます。
上月 光
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