第一生命モツレク1月26日練習会レビュー
発声練習
Lacrimosa
テンポは、♩.=40
*8分の12拍子ですので、3連符で1拍の4拍子と考えて歌いましょう。
*この曲全体のハイライトともいうべき最重要な曲です。最大限の気持ちを込めて。
*冒頭3小節目のソプラノLacriとAからFに6度上に上がるところ、音程が低いです。また下からずり上げて押すような歌い方ではなく、後ろから回すようなイメージで。ポルタメントも厳禁です。
*全パート共通で、冒頭の3小節は強弱はpです。後半の22小節からの同じテーマのfとの対比を明確に。
Lacrimosaのmoにアクセント。saの後の8分休符2つもしっかり休みます(譜面以上に伸ばさない)。
5小節目のsurにアクセント。7小節からは全部の音にテヌートを付けてしっかり伸ばしましょう。3拍目からはクレッシェンド。8小節目のhomo reusは疲れてしまう傾向がありますので、キチンと計算をして。また、ソプラノは、7小節から8小節の半音階上行音型の半音がドンドン狭くなってしまって、かなり低くなっています。最大限の注意を払って歌って下さい。
この8小節目までがモーツァルトが実際に書いた音符で、ここで絶筆したと言われています。
*全パート共通で、9小節からはガラッと雰囲気を変えてsotto voceで。アクセント以下のところに。9小節のmo、11小節のsur、12小節のvil、15小節のHu、er、16小節のpar、De、17小節のJe、18小節のJeに。さらに11小節のsurgetと14小節のreusにディミヌエンド。
*アルトの12小節のfavillaは、アルトだけが歌う重要なポイントですので、しっかりと。
*22小節から冒頭のテーマの繰り返しはfで。
*ソプラノは22小節はfでも、歌い方を冒頭と同じように美しくレガートに。アクセントは、22小節のdo、24小節のdo、25小節のe、do、26小節のe。
*アルトのアクセントは、25小節のdo、e、26小節のdo、e。
*テノールのアクセントは、24小節のdo、25小節のe、do、26小節のe。
*バスのアクセントは、24小節のdo、25小節のdo、e。
*さらに全パート共通で、22小節のeisをディミヌエンド。ラストの29小節はmp、30小節のmenはディミヌエンド。この最後Amenの直前では大きなブレスをして、ノンブレスで。
Domine Jesu
テンポは、♩=87
*全パート共通で、冒頭はpで、さらにChristeをディミヌエンド。2小節最後のRexからf。4小節liberaからp。
*ソプラノ、テノール4小節2拍目のliでスラーの8分音符に向けてクレッシェンド。
*ソプラノ7小節と9小節のpoenisをディミヌエンド。
*ソプラノ18小節liberaから19小節のeに向ってクレッシェンド、さらにeasはデクレッシェンド。
*全パート共通で、21小節のne absorbeatから30小節までf。31小節、32小節はp 。
*ソプラノ25小節後半のnecadantの3つの8分音符にスタッカート。
*全パート共通で、44小節からのフーガはfで出て、promisitiはsiに向ってクレッシェンド、その後すみやかにデクレッシェンド。
*ソプラノ51小節のquamは、mpで出て、ディミヌエンドをかけて53小節のsistiはpで終わりましょう。FからDにかけての半音階の下降音程は、昨日も繰り返し練習しましたが、もっとも苦手な個所ですので、音程に注意。
*58小節のバスのquam olimからクレッシェンド、2拍遅れて他の3パートもクレッシェンド。
*61小節のソプラノのquam olimもAbrahaeのAに向ってクレッシェンド、2拍遅れて他の3パートも同じようにクレッシェンドとアクセント。さらに下3パートは63小節のquam olimもクレッシェンド。
*全パート共通で、65小節のet seminiからp。71小節のquam olimからf。AbrahaeのAにアクセント。特にバスは71小節の1拍目の裏にかけて、スビット・フォルテ気味にに瞬時に切り替える必要があります。
ソプラノは65小節頭のetのeの音を注意深く低くならないように、かつ丁寧に。
*全パート共通で、75小節からのfinaleはmpで出て、77のeに向ってクレッシェンド、その後ejusはデクレッシェンド。
Hostias
テンポは、♩=132
アンダンテで練習してきていますので、倍くらい速いので、かなり頭を切り替えて挑戦しましょう。
*全パート共通で、冒頭3小節からpで出て、8小節で1フレーズと考えて、大きな松葉(クレッシェンドとデクレッシェンドのことで、以下は松葉と言ったらこれのことと思って下さい)を付けます。つまり、最初Hostias et precesでクレッシェンド、6小節のDoにアクセント、offerimusはデクレッシェンド。
*全パート共通で、13小節pro animaからクレッシェンド15小節頭のilにアクセント。
*全パート共通で、16小節から21小節にかけて大きな松葉。ソプラノは、17小節のho、18小節のmo、19小節のfaと続けて1拍目の頭にアクセント。
*全パート共通で、23小節のhostias、27小節のtibi、31小節のlaudis、35小節のsucipe、40小節のhodie、43小節のfacimusをすべてディミヌエンド。速くてそれどころではないかも知れませんが、頑張って!
*さらにソプラノは40小節のhoと41小節のmoの音にアクセント。
*全パート共通で、finaleのad vitamはritせず、インテンポのまま歌い切ります。
54小節からのフーガのテンポは、♩=86
*基本的にはDomine Jesu後半のフーガとまったく同じです。
Sanctus
テンポは、♩=55
これもアダージョで練習していたので、かなり速いです。また私は8つで振っていましたが、このテンポですと、マエストロは、4つで振ると思われます。
*全パート共通で、5小節3拍目のothの2分音符が短いです。6小節頭のバスのpleが出てくるギリギリまで伸ばして下さい。バスはpleの2重子音に手間取ってpleの母音のeがやや遅くなる傾向があります。plを手前から準備をしてeの母音が6小節目の頭にジャストに出るように注意して下さい。同じように8小節3拍目のgloも2重子音でoの母音が遅れます。特にソプラノは、3拍目にジャストでoが出るようにglを準備してください。
11小節からのフーガのテンポは、♩=144
*全パート出だしのosannaはpで。ソプラノ24小節1拍目のoと25小節3拍目のexはスタッカートで。
*ソプラノとテノール、32小節から33小節クレッシェンド。34小節からは全パート共通で、f。そのままrit.せず、インテンポのまま、最後まで歌い切ります。
Benedictus
後半、54小節AllegroからのB-durのフーガ、SacntusのD-durのフーガと同じくテンポは♩=144
しかしテンポは同じでも、D-durのフーガがpでしたが、対比的にこちらのフーガはsemple f。全体を通してfで歌いましょう。またfinaleはritせず、インテンポのまま、最後まで歌いmfで切ります。
Agnus Dei
テンポは、♩=54
*全パート共通で、冒頭はmfでDeiはディミヌエンド。6小節3拍目のpeccataもmfで、mundiにかけて大きな松葉。
*18小節のDeiも同じようにディミヌエンド。19小節からのqui tollisも松葉、次のpeccata mundiも大きな松葉。
*34小節からのAgnus Deiも松葉、次のqui tollisはディミヌエンド、次のpeccata mundiも同じく大きな松葉。
*フィナーレの50小節はmfで、そこからディミヌエンドして終わります。
次回はLux aeternaから始めて、最後まで行きたいと思います。
その後、再度冒頭に戻って、出来ていないところを洗い出して行く予定です。
世間は、オミクロン株の大流行に歯止めがかからない状況ですが、皆さんも十分に注意をして、万一体調に異変を感じた場合には、無理せず安静にして下さい。
昨日も言いましたが、2月12日の土曜日の練習は、マエストロ稽古の予定ですので、あまり練習に来れなかった方たちも最後で挽回するためにもぜひ参加して下さい。もちろん次回の2月1日も!
上月光