モツレク練習会レビュー第4回
発声練習
Kyrie 全体アンサンブル
注意したいポイント
*全パート共通ですが、早いパッセージの跳躍音程(音が飛ぶ音程)で、下の跳躍した後、すぐに上に跳躍する時、どうしても下の音の音程や響きがおろそかになってしまいます。例えばソプラノの38小節、H→E→E(オクターヴ上)。アルトの23小節、A→D→As、特にAsの音の減5度の跳躍音程は取りにくいので注意が必要です。テノールの36小節、A→D→D(オクターヴ上)。バスの4小節から5小節、E→A→F。もう1つ、35小節→G→G(オクターヴ上、特に下の低いGは響きが難しいので注意)。
*ソプラノの終盤、45小節からドンドン高くなっていくところ、45小節と47小節の16分音符の半音上昇進行の音程に特に注意しましょう。4つの16分音符の頭にアクセントをつけることが重要です。
*アルトの43小節、Kyrieの第1主題が3拍目の裏からシンコペーション的に出てくるので、十分に注意しましょう。
*テノール37小節から46小節までほぼ休みなく長いフレーズが続き、しかも難しい音程もあるので、十分に注意して、集中力を持って歌いましょう。
*バスの16分音符の速いパッセージの半音上昇進行で低い音のところ、頭の音にアクセントをつけ、丁寧に十分響かせましょう。34小節のDes→D→Es→Eや45小節のB→H→C→Cisです。
Dies Irae、ラテン語読み方、各パート練習、全パートアンサンブル
注意したいポイント
*Dies IraeのIraeとDies IllaのIllaですが、同じようにスタッカート気味に歌ってはいけません。Iraeは音を繋げてマルカートに歌い、Illaはllなので、軽いスタッカート気味に跳ねて歌います。
*この曲は全体的に子音を立てて歌うことが重要です。例えば、discussurusなど、特にsの子音を十分に強調して歌いましょう。
Dies Iraeは最後少し時間が足りなくなってしまいましたので、最後の方は、再度パートごとに丁寧に音取りをしましょう。
どの曲にも共通することですが、速いパッセージの箇所等、譜面の段が変わるところやページが変わるところの視線の送りが遅いと、どうしても遅れ気味になってしまいます。自分のパートの段にラインマーカーで印をつけたりすることも有効な手段だと思います。
来週は、Dies Iraeの残りをやってから、Rex tremendaeに進んでいこうと思っています。
ようやく緊急事態宣言が明けました。感染には十分注意した上で、思い切って歌って行きましょう
上月光
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