第66回ヨーロッパ音楽都市巡り イタリア番外編9「アマルフィ海岸」
2021年08月04日(水)9:30 AM
南イタリア最大の都市ナポリから南東に約40㎞行ったところ、ソレント半島の南岸の付け根にあるのが、世界一美しいと言われるアマルフィ海岸です。もちろん世界遺産に登録されています。

沖の船から望むアマルフィ

同じく沖からのアマルフィ海岸の風景
起源は古代ローマ時代まで遡りますが、9世紀にはナポリ公国から独立して、アマルフィ公国となり、イスラム勢力と戦いながら11世紀には最盛期を迎えます。しかしその後衰退して、滅びてしまいました。
狭い土地有効利用するために、断崖にへばりつくように家が建てられています。この急斜面ではレモンが作られ、そのレモンから作られるリモンチェッロというレモンのリキュールが有名です。
街のシンボルは大聖堂(ドゥオーモ)です。9世紀から建設が始まり、何度も改修工事が行われ、様々な様式が混在しています。街の中心ドゥオーモ広場から62段の階段を上ると大聖堂の入口があります。隣町のポジターノもカラフルで美しい町並みが有名な景勝地です。

アマルフィ大聖堂の正面

大聖堂のファザード

大聖堂の内部

大聖堂の祭壇

ポジターノの街並み
織田裕二主演で、2009年に「アマルフィ 女神の報酬」という映画が作られましたが、実際にアマルフィのシーンは少しだけで、ほとんどのシーンはローマが舞台になっていました。
執筆:上月光
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