第60回 ヨーロッパ音楽都市巡り イタリア番外編3 「チンクエテッレ」
イタリア屈指の景勝地で、世界遺産にもなっているチンクエテッレ。イタリア北西部地中海のリグリア海岸沿いの断崖に建つカラフルな家々は絶景です。

マナローラの村

マナローラ
チンクエテッレ(Cinque)は数字の5。テッレ(Terre)はテッラ(Terra)の複数形で、土地とか地球というような意味です。要するに5つの村々からなっているのでチンクエテッレと言うのです。
リグリア州の東端にラ・スペーツィアという軍港の街がありますが、リグリア海岸にジェノヴァとピサのちょうど中間に位置します。このラ・スペーツィアからすぐで、7㎞ほど西にチンクエテッレがありますが、電車で行くことも可能です。
ラ・スペーツィアに近い東端からリオマッジョーレ、マナローラ、コルニリア、ヴェルナッツァ、モンテロッソ・アル・マーレの5つの村からなりますが、ちょうど1,000年前の11世紀に要塞都市として建設されました。1,000年も前に良くこんなところに村を作ったものと驚かされますが、村と村は孤立していて、電車が出来る前は、村から村への移動は船だけでした。今はこの断崖の段々畑でブドウが栽培され、チンクエテッレという名前の白ワインが有名です。

リオマッジョーレ駅

リオマッジョーレとマナローラを結ぶ1㎞ほどの断崖にある遊歩道が有名な「愛の小道」です。

コルニリア

ヴェルナッツァ

ヴェルナッツァとモンテロッソ・アル・マーレ間

モンテロッソ・アル・マーレ

モンテロッソ・アル・マーレのアウローラの塔
執筆:上月光
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