第52回「ピアチェンツァ」 ポー川沿いの美しい街ピアチェンツァ

第52回「ピアチェンツァ」 ポー川沿いの美しい街ピアチェンツァ

2021年04月26日(月)9:30 AM

第52回 ヨーロッパ音楽都市巡り 「ピアチェンツァ」
 ポー川沿いの美しい街ピアチェンツァ

 

エミリア=ロマーニャ州の北端にあり、ポー川を挟んで、対岸はロンバルディア州になります。ミラノとパルマのちょうど中間くらいに位置している小さな町ですが、素敵なオペラハウスを持っています。

 

 第2次世界大戦で激しい爆撃を受けてしまいましたが、一部の建造物が残っています。町の中心はカヴァッリ広場で、イル・ゴティコという宮殿があり、市庁舎として使われています。

 

カヴァッリ広場

イル・ゴティコ(旧市庁舎)

 

 そこからほど近いところに街のシンボル、ドゥオーモがあります。12世紀に建てられたロマネスク様式の大聖堂で、下はヴェローナのピンクの大理石で3つの門を持ちます。

 

ドゥオーモ

ドゥオーモ入口ファザードのヴェローナ大理石

ドゥオーモ内部

 

 ピアチェンツァ出身の有名人は多く、デザイナーのジョルジョ・アルマーニ。サッカー選手で今は監督をしているピッポとシモーネのインザーギ兄弟。


 音楽関係では、戦後のスカラ座等で大活躍したテノールのジャンニ・ポッジ(1921-1989)は、亡くなったのもピアチェンツァです。ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901)の両親、カルロとルイジアもピアチェンツァの出身で、ヴェルディが後半生を過ごしたサンタガタもピアチェンツァ県にあります。

 

 そしてオペラハウス、テアトロ・ムニチパーレです。1804年にこけら落としされた美しい典型的な馬蹄形の劇場で、1,121席を持っています。ヴェルディのお膝元ということで、あまり上演されないヴェルディの初期の作品なども意欲的に上演しています。

 

テアトロ・ムニチパーレ外観

テアトロ・ムニチパーレ客席

 

執筆:上月光



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