第49回「シエナ」 フィレンツェと覇権を争った中世の街並みが残る街

第49回「シエナ」 フィレンツェと覇権を争った中世の街並みが残る街

2021年04月05日(月)9:30 AM

第49回 ヨーロッパ音楽都市巡り 「シエナ」
フィレンツェと覇権を争った中世の街並みが残る街

 

 フィレンツェから南へ50㎞の距離にあるシエナは、中世からフィレンツェとトスカーナの覇権を争いました。街の中心の歴史地区は、素晴らしい中世の街並みが残り、世界遺産となっています。

 

 まずは世界一美しい広場と言われるカンポ広場です。13世紀から14世紀にかけて作られました。中世の広場としてはヨーロッパ最大級の広さを誇り、9つに分かれて扇を広げたような貝殻の形をしています。特に高さ88mのマンジャの塔と市庁舎のプッブリコ宮殿は必見です。

世界一美しいカンポ広場

マンジャの塔とプッブリコ宮殿

 

 丘の上にある大聖堂(ドゥオーモ)は街のシンボルです。13世紀に建てられたロマネスク様式の混在した美しい大聖堂で、横縞模様の大理石が印象的です。ゴシック様式のファザードは特に美しいものです。

 

シエナ大聖堂 残念ながらファザード工事中ですが

美しい内部

ドーム

 

 この街の出身者として有名なのは、20世紀を代表するバリトン歌手エットーレ・バスティアニーニ(1922-1967)です。イタリアオペラ黄金時代と言われた1950年代にカラスやデル・モナコらと一緒に世界中のオペラハウスで活躍しました。朗々たる美声と息の長いフレーズでヴェルディのバリトンの諸役を得意とし、今も最高のヴェルディ・バリトンと言われています。若くして歌手としては絶望的な喉頭がんを患い、44歳の若さで亡くなってしまいました。

 

 シエナにある音楽大学キジアーナ音楽院も有名です。特に夏季に行われるマスタークラスは非常にレヴェルが高く、素晴らしいアーティストたちがここのマスタークラスから巣立って行きました。

 

執筆:上月光



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