第39回プッチーニの巡礼「ルッカ」その2 中世の街並み
第39回 ヨーロッパ音楽都市巡り
プッチーニの巡礼 「ルッカ」 その2 中世の街並み
先週は若きプッチーニのことを書きましたが、今週はルッカの街をご案内します。紀元前ローマ時代から栄えたルッカは、14世紀ルッカ共和国のころ、現在の街並みとなりました。
ルッカは、1周4㎞の城壁に囲まれた城塞都市です。今も中世の街並みがそのまま残っています。現在は城壁の上が遊歩道になっていて、散歩に最適です。

ルッカの城壁 上が遊歩道
特に3つの重要な教会が有名です。
まず、サン・ミケーレ・イン・フォロ教会です。12~14世紀に建てられたロマネスク様式の美しい教会です。街の中心にあるサン・ミケーレ広場にありますが、プッチーニの生家のすぐそばにあります。正面の立派なファザードが特に有名で、細かい彫刻は見事です。トップには「トスカ」3幕にも出てくる巨大な大天使ミカエルの銅像があります。内装も荘厳で美しい教会です。

サン・ミケーレ・イン・フォロ教会

サン・ミケーレ・イン・フォロ教会のファザード 上にあるのが大天使ミカエル

サン・ミケーレ・イン・フォロ教会内部
サン・フレディアーノ聖堂は、街の北部アンフィテアトロ広場の近くにあります。聖堂はロマネスク様式で、12世紀に建てられました。珍しくファザードのモザイク画が描かれていますが、これは13世紀のビザンチン様式による「キリストの昇天」です。

サン・フレディアーノ教会

サン・フレディアーノ教会のモザイクのファザード
そしてルッカ大聖堂ですが、正式名称は、サン・マルティーノ大聖堂と言います。街の南部の城壁の近くにあり、大聖堂は11世紀、ファザードは13世紀のもので、ロマネスク様式によるものです。ファザードにはサン・マルティーノの彫像と生涯が描かれています。すぐ横には立派な鐘楼が少し斜めに傾いて建っています。

サン・マルティーノ大聖堂

サン・マルティーノ大聖堂のファザード

サン・マルティーノの彫像

サン・マルティーノ大聖堂と鐘楼
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