第12回 ローマ その3 「4大バジリカ、名作映画の数々」

第12回 ローマ その3 「4大バジリカ、名作映画の数々」

2020年07月13日(月)10:00 AM

第12回 ヨーロッパ音楽都市巡り ローマ その3
「4大バジリカ、名作映画の数々」

 

ローマには数百もの教会が存在しますが、4大バジリカと呼ばれる大聖堂は別格です。まずヴァチカン市国内にあるカトリックの総本山、サン・ピエトロ大聖堂は、世界最大の規模を誇り、豪華絢爛な内装を持つ世界一の教会です。他の3つの大聖堂はローマ市内に点在しますが、すべてヴァチカンの直轄領となっています。ヴァチカン建国で有名なラテラーノ条約が結ばれたサン・ジョヴァンニ・ラテラーノ大聖堂。聖母マリアの捧げる教会で、ベルニーニの墓があるサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂。そして、城壁外の聖パオロの名前を持つサン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂となります。すべて世界遺産です。

 

サン・ピエトロ大聖堂広場

サン・ピエトロ大聖堂ミケランジェロのピエタ

サン・ピエトロ大聖堂ベルニーニの天蓋


世界一の観光都市ローマということで、ローマを舞台にした映画も無数に存在しますが、ほんの一部をご紹介します。

 

 まず誰しも思いつくのが「ローマの休日」でしょうか。この作品で新人のオードリー・ヘップバーンがアカデミー主演女優賞を獲り、一躍スターダムにのし上がりました。ローマの有名な名所旧跡が数多く出てきますが、特に有名なのがスペイン広場の階段で彼女がソフトクリームを食べるシーンですが、今や飲食だけでなく、階段に座ることも禁止されています。罰金を取られますのでご注意を。

 

ローマの休日で有名になった真実の口

 

古き良きイタリア映画の「自転車泥棒」「鉄道員」もローマが舞台、「終着駅」は、イタリア語でStazione Termini(スタツィオーネ・テルミニ)、英語でターミナル・ステーションですが、ローマで1番大きな駅です。

フェデリコ・フェリーニの「甘い生活」もローマの魅力満載のイタリア映画です。

 

以下はハリウッド映画になりますが、アカデミー賞最多11部門受賞という名作「ベン・ハー」では、チルコ・マッシモで実際に戦車競技の撮影が行われました。

 

ベン・ハーの舞台チルコ・マッシモとフォロ・ロマーノ

 

同じローマ帝国時代の話しで、コロッセオでの剣闘士の戦いを描いたのが「グラディエーター」です。全編ヴァチカンとローマが舞台になったのがダン・ブラウンのベストセラー小説を映画化した「天使と悪魔」です。ベルニーニやラファエッロなどの謎を追いながら、トム・ハンクスがパンテオンやナヴォーナ広場やヴァチカンを駆け回りますが、この映画を見てから観光することを強くお勧めします。

 

天使と悪魔の舞台パンテオン

天使と悪魔の舞台ナヴォーナ広場と噴水


 最後に邦画を3作品。織田裕二が大使館員を演じた「アマルフィ 女神の報酬」。題名のアマルフィよりもローマが主な舞台となります。漫画が原作の「ホタルノヒカリ」。綾瀬はるかが主演のコメディ映画ですが、「ローマの休日」の舞台が数多く出てきます。最後は古代ローマと現代日本の公衆浴場をタイムスリップする阿部寛主演で、顔の濃い男優総出演のコメディ映画「テルマエ・ロマエ」。これも漫画が原作でした。

 

執筆:上月光



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